東京オリンピック ふたたび


2度目の東京オリンピックの開催に関して賛否両論だ。
IOCの視察の手ごたえはまずまずのようだ。

前回の東京(1964年)のときは、新幹線が就航し、高速道路が開通した。
家庭では、キッチンが近代化され、白物家電と呼ばれる冷蔵庫や掃除機などが浸透していった。
日本の経済がどんどん伸長していく時代だった。

反面、カナダのモントリオールオリンピック(1976年)が開催されてから何年も経って、現地の銀行に支店長で赴任した知り合いはこう語る。
オリンピックは、もうかなり前だったが、開催の際に負った借金がななり残ってしまって、いわいる不良債権になっていたと。

開催できるのならば、精一杯やらないといけない。
前回の東京と違うのは、異臭を放つ川にふたをしたり、自然や景観は二の次で、ただそれだけという開催はできないというところだ。日本橋にも青空をとりもどしたい。

どの国での開催となっても、さまざまなリエンジニアリングやイノベーションが進行していくなかで、たいへんな覚悟と協力体制が求められる。