車いすと電車と陽だまりにであった

電車に乗っていたら、車いすをお使いの方が乗ってみえた。
これ自体は、なんでもないことで、最近、よくみかけることができる光景になってきたので少しうれしい。

近くに車いすをみることはまれなことなので、装置をよくみせていただいた。
電動式のそれは、車輪にインナーモーターが組み込まれ、バッテリーもかなり小型になっていかにも機能的だ。
操作は、乗車した方の左手方(あるいは右手)にあるスティック状のコントローラで行う。

このコントローラは、必要に応じて取り外すことができ、サポートの方の操作にも配慮がほどこされているようだ。
電車の窓を通してふりそそぐ陽だまりの中、スポットライトがさすような位置で、電車の振動に静かにゆれているその光景は、一服の絵画のように静かで、そして、凛とした存在を示していた。