日本の先生の環境


 国民教育文化総合研究所がこのほど発表した資料によると、日本の教師は労働時間が長く、休暇は短く、自信がないという結果が出た。

 イングランドスコットランドフィンランドと日本の小中学校の先生に実施したアンケートに基づく集計で、日本は約430人、他は約290〜410人の先生に聞いた。

■1日の労働時間
日本-11時間6分、イングランド-8時間30分、スコットランド-7時間36分、フィンランド-6時間16分で、日本の先生はフィンランドの先生の2倍近くも働く。

■1日の休憩時間
最短の日本-約20分、最長のスコットランド-約50分。

■夏期休暇
日本-約6日、イングランド-30日、スコットランド-36日。夏休みが2カ月半あるフィンランド-63日。有料のセミナーや語学学校、レジャーや旅行に使うという。

■仕事の自信、職場の不満
日本-「生徒や保護者とのやりとりで疲れる」3.7%、「これまでの知識では対応できない」3.3%でいずれも他国の1.6〜1.7倍、「働き続けるには仕事量が多すぎる」は約2倍の4%。


 フィンランドは、PISAOECDによる国際的な生徒の学習到達度調査)2000とPISA2003で、読解力が連続世界一(日本は14位)。特にPISA2003では科学的リテラシーでも1位(同2位)、数学的リテラシーでは2位(同6位)になっている。