京都、行こう

京都の古刹の怪僧にすすめられ、京の庭園の本(アスキー新書)を読みはじめた。
冒頭の「怪僧」は「快僧」と書くべきかもしれないが、夕食などをともにした際に、ときどき、怪しい技を繰り出すので、やっぱり怪僧に属するのだと思う。

どんな技かはさておき、京の庭園の本はたいへん面白い。
例えば、枯れ山水といわれる庭園をイメージしてほしい。
そこにおかれた石は、お互いに寄りあったり、あるいは見えない綱で引き合ったりして、「気勢」と呼ばれる動きや勢いを生成し、これが庭全体としての世界を作り出しているという。

ただでさえ、幾数世を超えてなおそこにある凛とした姿に、このような説明が加わると、なみ外れたパワーを感じて背筋が伸びる思いがする。
また京都にいきたくなった。晩秋、初冬の晴れた日の京に想いをはせる。

残念ながら、この連休は、信州の田舎に行って、家も庭も長い冬に備える準備をしなければならない。
温泉につかる時間があればよいのだが。