旅という事象

仕事柄、旅が多くなっている。
大型連休や旧盆であろうが、どんなに人出が多い時でも関係がない。

旅なれるということは、それなりに大切で、慣れていない人にとっては、自分のことだけで精一杯になってしまう。
たとえば、飛行機の通路であろうが、新幹線の通路だろうが、大きな荷物を肩にかけたまま、自席にむかって突進する。

いきおい、通路側に座っている人のひざや肩や腕に、そういう人の荷物が軒並みといった感じでぶつかりまくる。あまっさえ、急に進む方向をかえる人もいる。

ご本人は、着席することに夢中なので、どこか座席の一部に荷物がひっかかったぐらいの意識なのだろう。
ぼくは、通路側の席をとることが多いが、こうしてぶつかる荷物は、重たいことがほとんどなので、かなり痛い思いをする。
ときどき、ひざにのせて書き物をしているモバイルパソコンが、衝撃で床にころげ落ちそうになることもある。

ぼくたちは、高速、大量をともなう移動や通信、情報をマスで手に入れた。
それを利用するためのお金の支払い方は、これらのサービスを提供する側が、懇切丁寧に説明してくれる。
ところが、そのなかでの立ち居、振る舞いのマナーは、誰も語らない。

その理解度は、かなりの個人差がある。ここでもやはり、個別学習が必要だ。