応援するきれい

 「あなたのきれいを応援します。」
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 これには2つの驚きがある。

 ひとつは、きれいを応援するという日本語が、そうとう違和感がなく広がっていること。
 「きれい」は形容詞なので、本来「きれいなひと」「きれいな花」のように使ってきた言葉だ。

 もうひとつは、応援するきれいというものの正体が明確でないのに、なんとなく納得してしまうこと。そして、実際に、これを応援してもらわなくても、あまりがっかりしないことだ。

 「仕事を応援します。」とか、「生活を応援します。」とかとは、別の次元の表現で、イメージやメンタルに対する押し出しがポイントとなるもののようだ。