内田樹さんの本

 これで読み直すのは何度目だろうか。
 「学ばない子どもたち」「働かない若者たち」という副題に感服する。

 その中でこんなくだりがある。

 金八先生も実は結構問題だったんじゃないかと思うんです。<略> これだけ立派な教育実績を上げていながら、金八先生の評価がすごく不安定だといくことなんです。<略> 百の成功があっても、一の失敗で「教師失格」の烙印をおされる。スーパー先生は死ぬまでスーパー先生であり続けることが要求される。
 それはここでも教育が等価交換だからなんです。

 今日、お会いした有名な病院の病院長先生が、医師もまったく同じ状況になりつつあるとおっしゃっておられた。
 いろいろな大事な現場が、今や危機だらけなのかも知れない。