TVと、インターネットと、時代の表現

以前のヒット番組に、ザ・ベスト10という歌番組があった。
構成は秋元康さん。
氏は、セットのイメージが、パッとできる歌はヒット性が高いという。
この頃のヒット曲は、視覚的な楽曲が多い。

TVの隆盛とともに、歌謡曲が栄えた。
今は、一番組で大きな視聴率を取るものは少ない。
その代わり、人々は、同じ方向をみつめることなく、様々な方向に向かうようになった。

文化が、価値観が多様化し、個性が尊ばれ、人と異なっていることが奇異に感じない時代になった。
インターネットは、こうした世相に後押しされているのかも知れない。

TVや新聞の広告に比べて、ネットの広告費用は1/10以下といわれる。
しかし、時代とともに、インターネットCMは、個の心に響くメッセージとして、しだいに価値が高まってよいかも知れない。

かつて、作詞家や作曲家が紡いだ時代を代表する表現が、個人のブログやWebによって発信されている、
今は、そういうことなのだと思う。