高校の売り手市場という状況

多くの大学の先生方とお話しする機会がある。

都市や地方にもよるが、完全に高校の売り手市場になっている専門分野もある。
大学では、高校や高校生の囲い込みが必要だという。
つまり、自大学や自学部の学生募集手法を有利に展開し、他学の戦略を陳腐化するという戦略を取る。

多くの大学がそう考えるのだから、ことは、そもそも簡単ではないし、皆がそう望むので容易くもない。
しかし毎年、3月には必ず白黒がはっきりし、成功戦略を有利に実施したところに学生が集中する傾向が生じる。
その結果、定員超えの学部には優秀な頭脳が増えて、その逆の学部は正反対の状況が生まれやすい。

正反対の状況は、途中リタイアの増加を生みだし、大学の財政を予想を越えて圧迫する。
それに気づいて、手を打ちはじめていれば間に合うことも少なくない。
好機は長くない。