パフ 〜Puff The Magic Dragon

 ピーター・ポール&マリーの有名な曲だ。
 いまは、おかげさまでYouTubeなどで聴くことができる。

 PPMのリードで大人も子どもも大合唱している。
 楽しそうだ。

 前半は、魔法のドラゴン パフと少年のジャッキー・ペイパーのふれあいを描いている。
 二人がボートに乗って、いったん海にこぎだすと、王家の人びとさえも彼らに敬意をはらい、
 海賊船さえもどくろの旗を降ろして答礼する。

 バイレーツ・オブ・カリビアンやハリー・ポッターを彷彿する光景だ。

 そしてクライマックスはこうだ。。
 ドラゴンは歳をとらないが、少年は成長していく。
 歌詞はつづっている。
 「ペンキを塗った翼や巨人の指輪にはもう興味を持たなくなってしまった。」
 泣けるフレーズだ。こうして誰もが、いつしかサンタクロースの存在を信じていたことさえも忘れた大人になる。

 ドラゴンは、また一人ぼっちだ。
 永遠というほどの生命力をもつドラゴンは、また今日もひとり静かに眠りにつく。
 神秘の海に住むドラゴンのうろこは、今夜も孤独という名前の深い霧につつまれるのだ。