電車のマナーがない国なのかな
電車に乗った。
ふだんはあまり寄りつかないプライオリティシートの前に立ってみた。
前の3人がけのイスに腰かけた全員の乗客が、携帯電話をとりだしてなにかさかんにボタンを押している。
ぼくは、医療関係の知り合いが多い。彼らが口ぐちに言うのは、意外に強力な携帯の電波が医療機器に与える影響だ。
ここに心臓ペースメーカーが必要な方がいたならば、ということをこの乗客たちは考えないのか。あまりにリスクに対して無防備すぎないか。
さもありなん。
かつて、英国駐在から帰国したときに、ものすごくおどろいたことがある。
それは、バス停にバスがきて、乗客が乗り降りしている横を徐行せずに走り抜ける自転車の数の多さだ。
いよいよこの国は、「マナー」と「自己責任」ということばまでも失いかけている。