Webから文字、画像、データを検索して活用する

Webのサーチエンジンにキーワードを入れて検索するとたくさんのWebページや画像や表計算ソフトで活用できる情報が集まってくる。

 これを「わかりやくすまとめてレポートにする」という課題をだすと、社会人の学生も含めてかなり苦戦する。この課題は、つぎの3つのステップがうまく作用しないとよい結果が生まれない。

 (1)多くの情報を消化して正しく理解する
 (2)レポートで伝えたいことを表現するために必要な情報の最適な選択
 (3)大量の情報をするどい「心のナイフ」で切り取って構成する力

 この演習をすると、普段、利用している(はずの)Web検索の結果の受け取り方は、TVの視聴スタイルとおなじ、ギャザリング型だということがわかる。

 検索者にとって必要な情報をチョイスしてメタ情報として理解し、次のキーワードをまた検索するというスタイルだ。そのため、そもそもWebからもたらされる文字、静止画、データなど情報は、あらためて整理して、統合しレポートしてまとめる対象として考えにくいのかもしれない。

 学修を前提としたeラーニングは別として、多くの場合、Webをみたときの印象や受け取っている情報は、人によってかなり異なるというところを出発点にICTを活用した授業を始めると、ちょうどよい感じで展開していくという印象だ。