木曽路はずっと山の中であった

 中央高速道路を下りて木曽路に入り御岳まで走ってみた。

 もえたつような新緑が目にやさしい。さわやかな風が吹き抜けているが、山道にさしかかると雪折れした大木の幹が冬の厳しさを物語る。
 道路の終点でロープウェイに乗り継いで標高3,000メートル超まで一気に登る。そこには、雪原と早春の季節が共存している。こんなところまで、ハイヒールでもサンダル履きでも、誰でもやってくることができる。

 とはいうものの、今年は雪が少ない。長いスロープがあれば春スキーでもと思っていたが、今年は見送ることにした。

 ぼくたちはこの大自然を伝えていかなければいけない。