チャレンジということ

 チャレンジということばには、あきらめないという意味がかなり強く練りこまれていると思う。

 国にも企業にも教育機関にも人にも、様々な最重要課題がある。最重要課題には、いつも難しいことが付きものだ。対象の分析、ワーストケースの想定と対応策、対案の策定と、課題という対象物が大きければ大きいほど費やすエネルギーも多大になる。

 私立大学では、入試の後半戦がスタートしている。これから「本命」学部の受験を控える皆さんも少なくない。悔いのないチャレンジをしてほしい。こんなエールは能天気に聞こえるかもしれないが、迎える側も相当のチャレンジが必要な時代がきている。

 頭の使い方はまったく異なるのかもしれないが、よく考えてもっともよい選択を繰り返しながら前進するという点では同じなのだ。

「チャレンジは回遊魚の生き方と同じ。進むことによってのみ息ができる。」
 今日、お会いした方がぽつりと言われた。おだやかな口調であるが、これを言霊というのであればそうなのかも知れない。気持ちと気持ちが直接交信した感覚だった。