ネットワークの速度

 情報処理の授業では、動画を扱う。
 そのときに問題になるのが、回線速度。400Kビット/秒の動画でも、50人の教室では20Mビット/秒、100人の教室では、40Mビット/秒の帯域を要する。1Mを超える動画の伝送では、サーバや通信回線のファシリティーがたいしたことになる。

 このような話になると、必ず「エッ、大学の回線って個人のものより遅いの! ぼくンちだって100Mビット/秒の回線に加入しているのに!!」と威勢良く名乗りをあげる子がいる。
 「私が言っている問題は、ネットワークの規格ではなく、実効速度や帯域の話なのだよ」というと、彼はきょとんとした顔になる。
 実際、1Gビット/秒のLANでも、伝送できる速度は1/10程度の100Mビット/秒ほどである。

 いつだって、資源はこちらが思うほど潤沢にはそろっていないのです。