新人テレビマンの登竜門

 私の教室から送り出した卒業生諸君がノキナミへこんでいるそうだ。
 それでよいと思う。わたしも新人テレビマン時代、毎日豪快にへこんだ。いや、へこまされた。


 へこむほど、重要な仕事を任されていると思えばよい。実際、そういうものだ。


 大事なことは、どんなにへこんでいても、一切、そういう顔をしないでいられるかということだ。
 泣いているだけでは、番組は作れない。顔で笑って心で泣いて、それが制作者の渡世なのだ。


 みる人が泣くほど感動する番組を作ってほしい。