ライブ収録

 久しぶりにカメラを振った。セミナーのライブ収録だ。

 同種の番組のディレクションで、エアコンがない同通ブースに入っていまにもヘバリそうな通訳嬢の労をねぎらい、オシ気味の時間を何とか取りもどす算段をするのが、日常の1コマだった頃がある。

 仲間のカメラマンの絵作りが気に入らなくて、よく議論をし、とうとう自分でカメラワークをしたこともあった。文系出身のディレクタなら、カメラを投げ出したカメラマンを懐柔して、ナントカ撮ってもらうところだが、学生時代からTV局に出入りしている私は、それではどうぞお帰りくださいとばかり、カメラワークを自分でやってしまう。

 どちらがよいかは、ケースバイケースではないかと思うが、制作者は芯のところでそれくらいの気概とコダワリを持っていてちょうど良い。

 いや、しかし、しばらく撮らないと確実にカンがにぶっている。少し「ヤバイ」。