家の経済という台所は世界につながっている

料理に使うボウルがあったとする。
このボウルをまな板の上に伏せると底が上になる。このままの状態で、タマゴを割って入れると、当然ながらこぼれて、タマゴはまな板の上を浮遊するだろう。
しかし、このボウルを普通に正しくまな板の上に置いて使えば、タマゴは正しく納まり、料理をすることができる。

つまり、同じ条件であっても、正しい運用をしなければ、正しく作用しないのだ。
現在の状態が、ボウルがひっくり返った状態だとすれば、経済というタマゴは安定することはない。
世界全体というボウルをにわかに本来の形に据え直すには、大きな力が必要になるだろうが、個々の家庭や企業の経済のボウルをもとにもどし、小さなタマゴ焼きを作ることから始めることができないだろうか。