テレビCMコンテスト

今年のACC賞グランプリは、ソフトバンクモバイルの「ホワイト家族」だ。
これはもう、みなが納得という受賞かもしれない。

このほか、ゴールド10作品に選ばれた作品はというと、

・「ママの誓い」ベネッセコーポレーション/たまごクラブ・ひよこクラブ・たまひよこっこクラブ
・「9ways」日本自転車振興会
・「あこがれのJAZZ CLUB」全日空空輸
・「番犬」セコム/ホームセキュリティ
・「出会い」黄桜
・「ブラボー証券の面々2」大和証券グループ本社
・「長期療養ベッド数削減」日本医師会
・「勝手に会議中継」大塚製薬/SOYJOY
・「宇宙人ジョーンズ・温泉」サントリー/BOSS

となる。この中で、どんなCMか思い出せる作品はいくつありますか?と聞きたいところだが、聞くのが怖い気もする。

TVを観なくなっているというトレンドに加えて、景気の急減速は、広告収入をメインとしている民放局にとって痛手であるばかりか、テレビというマスメディアを頂点とした、広告界全体を包み込んでしまう。

音楽界もテレビが牽引していたレコード大賞の発表があったばかりだが、もうひとつ、以前のようなオーラを放つ感じからは、かなり遠のいている。
最優秀新人賞 ⇒ 将来のレコード大賞最優秀歌唱賞候補
最優秀歌唱賞 ⇒ そのままNHK放送センターへ 紅白のトリ
(ひところは、紅白の直前の2時間の生放送でレコ大の発表を放送した)
という構図がみられなくなって久しい。

ぼくがTVマンのころは、毎年、「レコ大会場から受賞者を迅速・安全に紅白のステージに届けるプロジェクト」というのが、ほんとうにあった。
担当者は、毎年、ヘリ(放送界ではヘリコという)か、上(首都高速道路)か、下(一般道)か。車なら、ワンボックスかリムジンか、電車はありえないし、はたまた・・・ということで悩み、想像を絶する喧騒のうちに年が行き、昨日の続きで新年が来て、そして、反省するまもなく、また大晦日がやってくるというシンドロームのバトンを渡し渡されという時代だった。