内定取り消し続々

企業の学生に対する採用内定取り消しが増えている。
学生にとってはたいへんなできごとだ。

日本は、新卒で採用されるチャンスが、基本的に一度しかない。
この限られた機会を逃すと、一生を左右することになりかねない。

また、おおげさなことをと、受け止められる方もおみえだろう。
しかし、わが国では、4月初めに新卒として入社した諸君は、企業のトップから祝辞のはなむけを受け、手厚い新人研修やどうかすると入社パーティまでひらいてもらえる。
そして同期入社というグループができ、仲間意識が芽生える。
これは、一生で一度限りのできごとだ。

こうしてほしいといっているわけではない。
このような慣習をきずき、新卒という特別な企業文化を生み出してきたとすれば、それが転機にきたという考えにたってもよい時期かもしれないといっているのだ。

新卒か否かではなく、知識と能力がある人材(タレント)を通期で採用しようという機運が高まれば、内定が取り消されても、5月6月7月にまた別のチャンスが訪れる。

このほうが、お互いにとって、はるかにwinwinモデルであるように思える。