弱まっているという観測
今月の政府月例経済報告によると、景気は「弱まっている」という表現に至った。
このところ、足踏み、おどり場、弱含みなどのテクニカルな表現にとどまっていたが、
ついに「弱まっている」という表現ができる環境が整ったといった格好だ。
もちろん、この表現を「額面」どおりに受け止めるのも、円高抑制のために「政策金利を下げるゾ」と受けとめるのも、
いや、強く「金融介入するゾ」と憶測するのも、それは、それぞれの立場や思惑において自由なのだ。
批判や悲観をするのは簡単なのだが、新たな事態に対応可能な新たな経済モデルを作るべきは、ほかでもない皆さんであり、ぼくたちなのだ。
そう、現状の経済におけるキャスティングボードを握るのは、国ではなく、民間の経済なのである。
こういうときこそ、大学でしっかり学んで準備ができている学生諸君が、おおいに社会進出してほしいと期待している。