伝えたい読書の効果

 ぼくが学生の頃、お師匠の先生がこういわれた。
 就職したら給料がいくらになっても、その10%を本を買うことに使うこと。

 今、ぼくも同じメッセージを学生諸君に伝えたい。
 にわかに受け入れにくいことも知っている。かつてのぼくもそうだったから。

 ひとつだけいえることは、読書はその本の著者にいつでもアポなしで会うことができ、意見を聞くことができるという事実だ。
 鮮烈な個性は、いくつもの強烈な個性と出会うことにのみ育成される。これもまた真実なのだ。