看護の達人

 拙著ですがと書籍をいただいたので早速拝見した。

 あまりの面白さに一気に完読した。
 その一節を引用させていただく。
「病気は昔、人々の暮らしとともにあった。しかし、現在では病院は異文化地帯である。白衣は、その象徴である。白衣で身を包んだ人々は、患者とは異なる世界に住んでおり、最新の知見と高度な医療機器を駆使してその技術を提供する。医師はその代表者であり、診断基準に照らし合わせて捨象していく。その極みに「診断」がある。」

 著者は、現役の病院副院長であり看護師長でもある方だ。大学にも関わっておられる。
 この文に続いて看護師からの見地を述べておられる。

 医療現場が様々に変貌している。激震や翻弄ということばでも少しあてはまるかも知れない。
 大学も同じであろう。大きな変化の後には、多くの新しいものが生まれる。そのものたちが、よきものであるように少しではあっても寄与していきたい。