戦記

 本や映画で戦記がたくさん発表されている。
 第2次世界大戦時の硫黄島アメリカの視点で書いた「親父たちの硫黄島」、日本の視点で書いた「硫黄島からの手紙」。2つの映画が次々と封切られる。本も書店に並んでいる。

 そして「男たちの大和」。永遠の海軍力を信じる旧日本軍が、大戦末期まで温存し、切り札として出された出撃命令。その物語は、総員3,332人の男たちを愛し、慕い、支えるたくさんの「女たちの大和」でもある。

 歴史に残る戦いを率いたのは、部下の命の重さに向き合い、無益な戦いをなんとか避けたいと考える優秀な司令官たちだった。