マスコミ研究

 大学でITやTVマンのタマゴたちが集まるゼミを主催している。
 ただいまのテーマはマスコミ研究。全員、熱中してやっています。

 例えば、「マスコミ 三匹めのどじょうの法則論」。
 インターネットは、既にファミリアな言葉になっていて、三大新聞や雑誌、放送番組に説明なしで登場する。
 では、インターネットという言葉は、どのような過程で社会の市民権を得たのでしょう。

 ・インターネットの黎明期
 「インターネットは素晴らしい」。このテーマでさまざまなメディアが取り上げ、新しいトレンドに敏感な人が飛びつき、口コミ効果も手伝って徐々に広がっていった。

 ・インターネットの普及期
 「えっ! まだインターネットをやってないの」。このテーマでより多くのメディアがこぞって特集を組み、社会常識を押さえておきたい行動をとる多くの人が注目し、この時点でおおかたの認知を得る。

 ・インターネットの成長期
 「インターネットはあぶない!」。このテーマで有力メディアが少しアオッた報道をし、オーソドックスに考える傾向を好む人が、「それみたことか」というばかりに正に我が意を得たりという感じで「インターネット」という言葉とうんちくを語り歩いた。一見、ネガティブ・キャンペーンに見える行動が、実はエバンジェリスト(伝道師)の役割を果たした。

 ある程度まで知れ渡ったキーワード「インターネット」は、現在も進展を続け、Web 2.0というキーワードに変化しつつある進化の過程が着実に進行している。